BUILD with Portierra 003・ストーリー|甲を覆うということ
デザインをするにあたり、まずはルールを決めました。それはどんなデザインになっても“甲を覆う”ということ。歩行時、足を蹴り出す時、靴の甲にはかなりのテンションがかかります。そこを革で覆うと、靴と足との密着度は高くなり、足の運びは幾分かスムーズになるはずだからです。
しかし革で甲を覆うと困ったことが起こります。それは暑苦しく見えるのです。革が足に触れる部分が多いほど見た目は涼しげではなくなります。それならば爪先を見せる“前開き”にしようと思いついてはみたものの、木型の特性上、叶わないアイデアとなりました。
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