靴の戯れ言

こうべくつ家で作られる革靴やイベント、靴教室について

14年の節目にて

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大型連休の渋滞に巻き込まれながら、仲間たちとともに運び込んだミシン。2007年5月3日。住居兼工房の古い一軒家から、こうべくつ家が始まりました。

 

金なし、コネなし、技もなし。

 

当時は無いものばかりの工房で、仕事などほとんどありませんでしたが、なぜか一片の不安も感じたことはありませんでした。自信と過信。そして「なにくそ、負けてたまるか」という思い。工房開設当初は、それだけを糧に生きていたような気がします。

 

あれから14年が経ち、作家として、まがいなりにも様々なことを経験して現在に至ります。そして今も変わらず思います。「なにくそ、負けてたまるか」と。

 

もっともっと、画期的な技術を。

もっともっと、美しいデザインを。

もっともっと、ユーモアのあるアイデアを。

 

15年目も現状に満足をせず、何ごとにも貪欲に。そして負けてたまるかと、自分自身と戦い、より感度の高いモノづくりを目指します。

 

こうべくつ家に関わってくださっているすべての方々、靴を履いてくださっている皆様へ、改めて感謝と敬意を込め。

  

2021年5月3日

靴作家・森田圭一

 

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