気を衒ってデザインされた線よりも、たまたま出てきた、もしくは様々な外的要因により、必然的にそうしなければならなかった線が、予想打にしなかったデザインとなることがしばしばあります。
初めて見た時に「違和感」を抱く、靴の先端に弧を描く線。
それは構造上、そこになければならなかった線なのです。
新しく美しいものの初見は「違和感」から始まります。
それが徐々に世に浸透し、美しいと認識されるものに変わっていきます。
デザイン面からではなく、構造上必然的に施された前衛的な線が、足元を彩り、履いてくださる皆さんの心を高揚させてくれることを願っています。
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