現代画家・伊吹拓氏 とのコラボレーションで産まれた靴。
お客様にいただいたお題は「琥珀に包まれたような」
足元にボリュームが出るようにと、靴のコバ(ソール)は張りだし気味に。
真っ白な無垢の革を使用した靴を、伊吹氏に託しました。
数ヶ月後。
届いた箱の封を解きながら、油彩の香りに心が躍ります。
そして実物を手に取ると、全身の血がぐるぐると身体中を駆け巡るのです。
まるで生きているかのような目の前の靴。
伊吹氏の”命のカケラ”がそこにあるような。
オーナー様は20代の男性。
とある夢に邁進している青年。
オーダーの際。
その深くを知り、それを伊吹氏にも伝えました。
がんばれ。
がんばれ。
靴に宿った伊吹氏の”命のカケラ”が、そこに宿っているように見えたのは錯覚でしょうか。
いえ、きっと。
文:靴作家・森田圭一
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