靴の戯れ言

こうべくつ家で作られる革靴やイベント、靴教室について

3月のアトリエショップ営業日

 

作業の関係で少ない営業日となった2月のアトリエショップ。

 

それでも多くの方が、靴を注文してくださったり。

また受け取りに来てくださったり。

 

そのあたたかく流れる空気に「靴作っててよかったなぁ」と皆様に感謝でした。

ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

 

そして。

 

3月のアトリエショップの営業日となります。

他店での受注会の都合もあり、3月も少ない営業日となりますが、どうぞ目掛けてお越しください

 

靴、革、足のことを

あなたと、お話しできれば幸いです。

 

 

 

 

会場:こうべくつ家

住所:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24

お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com

 

・アポイントは必要ありません。

・駐車場はございませんので、お車でお越しの際は、お近くのコインパーキングをご利用ください。

 

 

 

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埼玉にて、多様性を楽しむ靴作家・森田の世界

約2年半ぶりとなる温々での受注会が開催いたします。

 

今回はブランドの垣根を越え、靴作家・森田の創造する靴に視点を当て、その多様性を楽しんでいただければと考えております。

 

3月23日(土)、24日(日)は森田も在廊し、皆様をお迎えします。

 

空間も、お料理も、人も素敵な場所です。

関東近郊の皆様、是非お立ち寄りください。

詳細は以下。

 

 

2024年3月12日(火)ー 3月24日(日)

『 靴作家・森田圭一、その多様性 』

 

cafe & gallery 温々

https://cafe-nukunuku.com/

 

337-0001

埼玉県さいたま市見沼区丸ヶ崎1856

048-686-3620

 

10:30 - 20:00

*作家在廊:3/23,24

*月曜定休

 

 

一生履ける靴

軽くてシンプルな靴

靴かどうかもわからない靴

 

革靴も、スニーカーも。

様々な角度から「靴」について考えたらこうなった。

 

靴作家・森田圭一の多様な作品たちを体験ください。

 

 

 

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"違和感"から生まれた、オーセンティックなクラフトスニーカー

コロナ禍に、多くの人々の生活が変わりました。
通勤時の服装も、ずいぶんラフになったような気がします。

パンツスーツの女性の足元は、パンプスからスニーカーに。
男性もまたしかり。

しかしその姿は、私にはとても滑稽に見えました。
なぜなら、足元にあるスニーカーが、スポーティーすぎたからです。

スーツにでも合う、オーセンティックなスニーカーを。
すなわち本作「 005 sneaker 」は、移りゆく時代の中での違和感からできたデザインなのです。

極力無駄を排した、ミニマルなデザインを。
どこまでも歩きたくなるような、軽快さを。

是非、お楽しみください。

 

 

JB press にて掲載いただきました。

jbpress.ismedia.jp

 

 

 

オンラインストア

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ハンディーマルチルーターがクラフトスニーカーの救世主?

昨年からカップソールを施した、いわゆるクラフトスニーカーなるものをリリースしています。

 

カップソールとはアディダスのスタンスミスなどにみられる、カップ状のソールのこと。

 

吊り込み終え、木型に沿ったアッパーを、カップソールと圧着するのですが、実はこれがまた大変な作業で、うまく着いてくれません。

 

試行錯誤を繰り返し、なんとか作業工程も落ち着いてきたので、忘れないために書き記しておこうと思います。

 

*ここから先は、かなりニッチな記事となります。。。

 

 

□作業工程

まずはカップソールにバフをかけます。

強力なルーターで本体の着く面全体を、しっかり荒らしていきます。

 

使用したカップソール705cは、側面も、底面もほんの少しガサガサとしているので、それを慣らしてツルッとさせるイメージでバフをかけていきます。

 

最中、ゴムが焼けて煙が出て臭いです。

 

 

 

 

 

 

次に荒れたカップの中面をプライマーで処理します。

使用しているのは「ノーテープ・730」。

 

布にプライマーを取り、擦ります。

これで汚れを取り、表面をただれさせて、接着強度を上げていきます。

 

処理したところを触り、指に引っ掛かりを感じれれば、バフ、処理ともにOKの印。

 

 

 

 

 

 

 

処理ができたらいよいよ底付けです。

アッパーをカップにはめ、銀ペンで接着部分に線を入れ、アッパーがスムースレザーの場合は接着面を荒らします(私はルーターを使います)。

 

その後、アッパー、カップともに糊を塗布し、乾燥後圧着となります。

 

接着には「ノーテープ・9900」に「硬化剤UFE (私たちはデスモジュールと呼んでいます) 」を5%ほど混ぜたものを使用しています。

 

*2液式の接着剤の方が強度があるため上記を使用。

 

 

 

 

 

□大事なこと

どれだけ強い糊やプライマーを使ったとて、バフがしっかりかかっていなければ、この効果を発揮することはできません。

 

今回のカップソールに限らず、ゴム系のほとんどのソールの処理は、バフ掛けが大切です。

 

・・・と。

 

ここまで書いて、肝心のソールをつけるときの画像を撮り忘れたことに気がつきました。

次回はその辺りを詳しく記していこうかと思います。

 

 

 

 

 

因みに私が使用しているルーターはこちら

プロクソン・ハンディーマルチルーター

 

ハイスはこちらとなります

プロクソン・ハイスカッター

 

 

 

 

カップソールのシューズたち↓

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右脳から、ようやく引っ張り出してきた靴作家の言葉

創ることが私の仕事です。

 

そして。

その、創ったものをどのように伝えるべきかを延々と考えていました。

 

 

 

 

 

私は靴を創ります。

 

田畑を荒らす ”害獣” と呼ばれてしまった、鹿や猪のジビエレザーを使い、あたかもシンプルに見えながらも “いま、ここにあって欲しいもの” をデザインします。

 

ジェンダーという要素を分解した、クラフトシューズ。

それは1日に数足しか作ることが出来ません。

 

 

 

 

 

ブランドのイメージを右の脳から引っ張り出して、ようやく言葉となりました。

コンセプトは「ある日、ここに在る。」

 

あなたの足元に、あたかも昔から在ったかのような。

BUILD というシューズが、そのような存在であれば幸いです。

 

 

 

 

 

p.s

数年前にデザインしたロゴは、今、伝えたいことよりも少し固く、そして重く感じたので刷新しました。

その辺りもまたお話しできればと思っております。

 

 

 

BUILD インスタグラム

https://www.instagram.com/build.shoes/

 

オンラインストア

https://kokochi333.fashionstore.jp/categories/2303221

暇な「ストリート靴職人」が引き受けた、靴作りを教えること

神戸の片隅で靴教室をやっています。

 

きっかけは、15年ほど前。

とある道すがらに出会った女性のことばから。

 

 

「わたし、靴を作ってみたいんです」

 

 

当時私は「ストリート靴職人」と名乗り、各地のアートイベントやカフェなどで、靴の実演販売をしていました。

 

開業間なしの私は、自分の作った靴を売る術すら知らず、とにかく人の目に触れる機会を渇望していました。

 

 

そして。

 

 

どうせ暇なのだ、それが誰かのためになるなら。

と始まったのが、こうべくつ家の靴教室。

 

当時は情報も少ないことがあり、お手本になりそうな教室も見つからず、手探りでいろんなことに対応していったのを、今でも鮮明に覚えています。

 

あれから随分と時間が経ち、靴教室は今も健在です。

当時1つしかなかったコースは、3つに増えました。

 

 

 

 

□1日で作れる革靴の教室

遠くからで通えない人のために1日で作れるよう

 

□数日で作れる革靴の教室

じっくりと学ぶ前、その世界観を数日で堪能できるよう

 

□じっくり作る革靴の教室

出来上がりまで40時間ほどかける、手仕事で作る靴を存分に体験できるよう

 

 

 

 

積み重ねた知識を技術に変え、そこにユーモアを足すと、靴はまるで生きているかのような顔になります。

 

この世界にふたつとない、自分だけの革靴。

作ったそれで街を歩き、修理し、育てる楽しみを、ぜひ。

 

 

 

教室のこと

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「組み立てる靴?」その育て方とエイジング

 

お客様から修理の依頼で帰ってきた “kamma(カンマ)”
そのエイジングの美しさに思わず声が漏れました。
 
もとの色はグレー。
タンニンなめしのそれは、茶味がかってきていて「アジ」が出てきています。
 
いえいえ。
それもそうなのですが。
 
足の形になってる!
私の感動はこちらでした。
 
元々カンマという靴は、木型を使わず靴になります。
「作る」というより「組み立てる」といったほうが正しいと思います。
 
その組み立てて出来上がったたカンマは、木型を使用していないので、出来上がりたては妙に素っ気ない表情をしています。
 
ですが。
 
それを人が履き、しばらく経つと…
画像のように立体的に、有機的に育っていきます。
 
カンマという靴は、足を入れた人が、徐々に馴染ませ、育てる靴なのです。
 
じっくりと、
ゆっくりと、
素材と形の変化を楽しむための靴。
 
あなたらしいカンマに仕上げていただければ幸いです。
 
 
 
 
オンラインストアにて新品をご確認くださいー
*画像のグレーは廃盤となっております
 
 
 

 
 
やんわりnoteが始まりました