レザーソールになるのは、厚さ約5ミリの成牛の革。
とても分厚く、硬い革底を形成するには水を使います。
大きめに裁断したソールにまず糊を塗り、
糊の乾燥後、革を水に数時間浸しておきます。
そうすると、水を含んだ革の繊維は膨張し柔らかくなる。
次に軽く水気を布で拭き取ってから圧着です。
制作したのは ザ・ミュージック という革靴。
ディッシュソールと呼ばれる、そり返ったつま先が特徴的です。
平な革を、皿のように丸みのある
ソールに仕立てるには、水の力が必要です。
革と水。
相性が悪そうにみえて、そうではなく。
ときに水は革を様々な形に変身させてくれる
よき素材となってくれます。
kokochi sun3|THE MUSIC