仲矢さんは木工作家で、器やランプシェードを作っている。
その作風は独特だ。
水分を含んだ生木を旋盤にかけ、形成したら、何日か乾燥させる。
何日か寝かせているうちに、木の中の水分がなくなっていき、もとの形ではなくなってくる。
銘々に歪んだそれらはまるで生き物の様で、それらが私たちの生活の中に溶ける姿を想像し、心が躍る。
仲矢さんは、飄々と寡黙で慎ましい。
富士山の麓のアトリエで、黙々と作品に向かう仲矢さんを見て、さらに彼の作品が好きになったのは約8年前のこと。
そんな仲矢さんを想像しながら、オーダーいただいた靴を作っていたら、なんだか仲矢さんみたいな靴の顔になった。
モノを手で作るコトを。
改めて感じたここ最近の出来事。
手から手へ。
何を運ぼう?
靴作家・森田圭一
木ものNAKAYA
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